【留学生活】イギリスに留学する私が感じているコロナウイルスの影響。

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  • 06/03/2020
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みなさん、いかがお過ごしでしょうか?コロナウイルスが世界的に猛威をふるい不安を抱いている方も多いと思います。イギリスはコロナウイルスの感染者数はまだ2桁台にとどまっていますが、私が生活する中で感じているこちらの実情についてシェアしたいと思います。


イギリスの実情は…?


冒頭でも述べましたが、コロナウイルス発生前と変わらない生活を送っていますし、街中を歩いてみても特に変化はありません。日本におけるコロナウイルス関連の情報はオンライン購読している日本の新聞で連日得ています。イギリスに住んでいるとはいえ私も気を付けないとと思うのですが、まだ対岸の火事であるのが正直なところです。

ご存知かもしれませんがこちらの人はマスクを着用する習慣はなく、そもそもマスクが売られているのを見たこともありません。アジア人(おそらく中国からの)留学生がちらほら着用しているかな、という程度です。(消毒用ハンドジェルはあるので早速購入しました)

ただ、最近はヨーロッパ各地で感染者が確認されているため旅行は控えることにしました。
夏の帰国前にドイツや北欧に行きたいなと計画していたため少し残念です…。

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(コロナウイルス発生前に訪れたヴェネツィアの風景。)


ウイルス以上に心配なこと


私はどちらかと言えば病気そのものよりもアジア人への差別を心配しています。まだ私は嫌な思いをしたことはないですが、韓国人の友人は旅行先で差別的な言動をされたと言っていました。

コロナウイルスが中国国外でほとんど流行していなかった1月ごろ、私は「中国からの留学生は大変だな…」などと他人事のように考えていました。

しかし、あるイタリア人留学生に「コロナウイルスが発生しているけどアジア人差別とか経験していない?大丈夫?」と聞かれて初めて、ここヨーロッパでは中国人・日本人関係なく「アジア人」として、私も差別を受ける可能性があるということに気がつきハッとしました。

日本ではもちろん、イギリスに来てからもアジア人はたくさんいるため、マイノリティと感じることはほとんどなく人種差別の心配をしたことはありませんでした。しかし今回のコロナウイルスについては、人種差別を受ける危険性を身をもって感じています。
ヨーロッパに感染者が発生していなかった初期のころは、アジア人がいないお店や交通機関を利用する際は身構えていました。

それと同時に、「人種」のみが原因で他者から何らかの判断をされ差別されるということがいかに理不尽なことなのか、怒りにも似た感情を初めて抱きました。

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(We Are Human. End Prejudice.=私たちは人間。偏見を終わらせよう。と書かれた学内の看板)


#WeAreNotAVirus #WhyIWearAMask


一方で生徒の半分以上が留学生である私の大学は、マスクを着用しているアジア人学生がハラスメントを受けたり孤独感を味わったりしていることをうけキャンペーンを始めました。

例えば「#WeAreNotAVirus」(私たちはウイルスではない)や「#WhyIWearAMask」(なぜ私はマスクをするのか)というハッシュタグをつけ、孤独を感じる自分の考えを述べたり、マスク姿の自撮りとともに着用する理由(感染しているからではなくて大気汚染やアレルギーから身を守るためなど)を投稿したりしようと呼びかけています。


今回のコロナウイルスの発生を通じて、人種のみならず自分ではどうにもならないことが原因で差別をされる理不尽さマイノリティとして生活する不安などを初めて知ることになりました。それと同時に以前と変わらず接してくれる周りの人たち、アジア人をサポートしてくれる大学の心づよい存在を再認識することになり様々なことを学びました。もちろん私自身、手洗いうがいを徹底するなど気を引き締めて生活しようと思います。